昨夜なにもなかった枝に
今朝雪がつき
そして気が付けば
それは冷たい雨となって
その白い恵みを流していきました
薄い雲のどこからか
白い光が見えています
暖かかった陽気が
少し締まったように感じます
もっくの湯の窓を開けると
なんでもないようでいて
とても感慨深い
モノトーンの世界がありました
この
冬と春の間の
飴と鞭のような温度差に
心が少し
背筋を伸ばす気がします
気が付けばまた
御殿桜の蕾が紅に染まり
ふきのとうが顔を出すでしょう
奈川の春は
短くて
儚くて
とてもやさしい色をしています
もっくの春も
新しい季節に悦びを感じながら
冬を乗り越えた気持ちを胸に
歩んでいけると
いいと思います